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飛ぶ劇サイトの調子が悪い時のための代わりの日記

北海道

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北海道

(前回までのあらすじ)道庁のOさんの本名が思い出せませんでした。

劇場内に入りました。座席の案内を、「北海道教育大学岩見沢校芸術文化コースアートマネジメント音楽研究室」の学生さん達が行っていました。去年のリーディングの時から、この学校の学生さん達が公演に関わっていて、北海道舞台塾のブログやフェイスブックで宣伝活動を行ってくれていたのです。北九州にいても稽古の様子が気になって仕方がなかったので、毎日のように彼らが書いた記事を見て思いをはせたのでした。でも、去年から人見知りを発揮してそんなに仲良くなれていなかったので、通り過ぎる時の会釈に「記事、いつも見てました!」という気持ちを込めました。伝わらなかったと思います。

上手側の座席に座り、受付でもらった当日パンフレットを開きました。外面4色、中面1色の立派な作りのパンフレットでした。当日パンフレットには、僕が事前に書いて送ったコメントも載っていました。
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昨年の冬、「悪い天気」のリーディング公演で札幌を訪れたのですが、その時僕は、おしゃれでズボンをロールアップしていました。ベージュのズボンで、すその裏が赤と黒と白のチェックになっていて、ロールアップしたらおしゃれだと思ったからです。おしゃれな格好で札幌の町を歩くと、ロールアップした部分に雪がたまりました。ロールアップに雪がたまったズボンはおしゃれじゃないなと思い、ロールアップした部分をロールダウンしました。そして札幌の人は、冬はロールアップしたズボンを履かないことに気づきました。そもそもロールアップは、主に春〜夏にかけてのファッションなのだということを、後にインターネットを見て知りました。でも服屋さんに行くと、冬物のズボンがロールアップ処理されていて、「あえてのロールアップです。」と言われ、「そうか、あえてか。」と納得し、「いや、だから札幌じゃあ雪がたまるんだよ。」と思い直し、もう堂々めぐりです。あとおしゃれな人は、ズボンのことはズボンではなく「パンツ」と語尾上げで言います。
何が言いたいのかというと、僕は精いっぱいのおしゃれをして、札幌を訪れているということです。
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飛ぶ劇の当日パンフレットはだいたい僕が作成するのですが、泊さんにコメントを依頼するといつも、「何を書いたらいいのか悩む。」と言っていたことの意味が少しだけわかりました。何を書いても作品の言いわけのように感じてしまうのです。なので僕はどうでもいいことを書いて逃げたのですが、ビームスのジャケットを着ていない僕はおしゃれですらないので、なんだかよくわからない文章になりました。
前田さんのありがたいお言葉も載っていたのですが、これは僕と、見にきてくれたお客さんだけのものです。宝物にします。
かでる⒉7はキャパが500くらいの劇場で、去年のリーディングは平日開催だったこともあり、空席の目立つ客入りだったのですが、今回は後方の座席はつぶしているとはいえ、席がお客さんで埋まっていて、うれしくなりました。

初日を観劇しました。
おかしいシーンや、にやにやしてしまうシーンはもちろんあるのですが、中盤以降は、「笑う」というよりも、「腹の底がふるえる」ような感じが止まりませんでした。それは「興奮」のようなものなんじゃないかと思いました。僕の緊張感がそうさせた所もあるのでしょうが、翌日の公演を見た時も同じようになったので、僕の身体にはそう受け止められる作品になっていたのだと思います。
僕が書いた戯曲なので、セリフのニュアンスやなんかは、僕が思っていたのと違う箇所は当然いくつもあります。それは僕の頭から外に出た時点、前田さんが読んだ時や、俳優さんの口から出た時に、誤差が出て当たり前のものです。そこで完結させるのであれば、戯曲として黙読していればいいのです。芝居を上演するということは、1ヶ月なりの稽古期間を経て、舞台上で俳優さんの身体を通して立体化する、という作業だと思っています。文字上では表現できない何かが、俳優さんの身体だったり、1ヶ月の稽古期間から、出るんだと思います。そして今回、「間」がものすごく雄弁だなと感じました。「悪い天気」では、意味のない、ふにゃっとしたセリフばかり書いているので、具体的なコレについての話、というのがはっきりしない分、アイコンタクトだったり、呼吸を読むといった、「間」の部分のダイレクトなコミュニケーションが強く感じられました。「この人たちは今、何をやりとりしているんだろう。」という、文字にできない何かにぞくぞくしました。それは、自分で書いている時には意図できなかった、新鮮な発見でした。
そして終盤、「バケツをひっくり返したように雨が降る」というト書きを無責任に書いたのですが、前田さんは本当にどしゃ降りの雨を降らせました。劇場的に水がNGだったので、代わりに豆が降りました。水よりインパクトがでかかったんじゃないかと思いました。僕は今まで大雨の降る舞台は、ケラさんの作品でしか見たことがありません。腹の底のふるえが止まりませんでした。

終演後、ロビーに出ると、奥さんと子どもが待っていました。雪合戦をしたあと焼き鳥屋でマグロの刺身を食べたそうです。どこをどう指摘していいのかわからなくてとりあえず「よかったね。」と言いました。
Iさんが舞台裏に案内してくれました。みんなで豆を片付けている所でした。子どもも一緒に豆を拾い始めました。そして拾った豆をポケットに入れました。持って帰るつもりです。「こら、明日も使うんだから。」と言うと、近くにいた土屋さんが「いえ、使いまわさないんで、大丈夫です。」と言いました。公演後は牛の餌になるのだと教えてくれました。子どもは調子に乗って、豆を30粒くらいポケットに忍ばせました。
前田さんが、出演者の土屋さん、中藤さん、山谷さんを紹介してくれて、改めてご挨拶をしました。人見知りを発揮して、目もろくに合わせられませんでした。「ありがとうございます。明日もがんばってください。」と言うのが精一杯でした。
学生さん達が、初日を終えた出演者のみなさんの写真を撮っていました。舞台塾のツイッターに使うのだそうです。後でツイッターを見てみたら、ポーズをとっている出演者のみなさんの後ろに、奥さんが写り込んでいました。僕は写っていませんでした。影が薄いのです。

楽屋口から外に出る時、Hさんと、演出助手の畠山さんとご挨拶をしました。Hさんに、「今日はズボン、ロールアップしていないんですね。」と言われました。別に僕は、中尾彬のねじねじのようにロールアップにこだわりがあるわけではありません。「どこに宿泊されてるんですか?」と聞かれ、「京王プラザホテルです。」と答えると、「それはまたいい所を。」と言われました。やはりいいホテルでした。あと、子どもがかわいいかわいいともてはやされました。実情は、かわいい時2割、大変な時8割です。
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