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飛ぶ劇サイトの調子が悪い時のための代わりの日記

北海道

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北海道

(前回までのあらすじ)稽古を見ました。一方、北九州ではキョロちゃんが暗躍していました。

前田さんと、「悪い天気」に出演する俳優のみなさんは、まだ打ち合わせがあるようだったので、僕はお先に稽古場を後にし、交流会の行われるお店に移動しました。もちろん、一人ではたどり着けないので、Hさんについて行きました。

21時を回っているので、稽古場の外に出ると真っ暗でした。昼間とは全然雰囲気のちがう町並みが目の前に広がります。歩道の脇に積まれた雪に威圧されます。雪の上を歩いて足の裏に感じる「ぎゅ、ぎゅ」という感触は、たぶん今まで数回しか体感したことのないもので、踏む快感を味わいました。それもこれも、6900円のウォーキングシューズのおかげです。昼間より一層、滑らないように注意して歩きました。寒いことは、まあ、寒かったのですが、我慢できないほどではありません。やっぱり「吹雪の中で家の修繕作業をする田中邦衛」を想定したのは間違いでした。

Hさんも初めて行く店らしく、スマホの地図を見ながら移動しました。実際、札幌駅周辺は碁盤目状に整備されていて、地元の人でない限り、どの通りを歩いているのかわからなくなります。世間話に熱中し過ぎて、店を通り過ぎ、迷子になり、何度か周囲をぐるぐる歩いた末、到着しました。「シイタケの焼き方にうるさい店」です。店の名前は忘れましたが、居酒屋で、シイタケの焼き方にうるさいんです。

お店ではすでに「乗組員」の出演者のみなさんと、島田さんと粟飯原さん、道庁のOさん、チーフマネージャーのIさんが待っていました。OさんとIさんと、例の名刺交換を行い、若干の戸惑いを与えました。

さあ、ここからが勝負だ、と思いました。僕はいわゆる、「飲み会」というものが苦手です。お酒に弱いというのもあるのですが、一番の問題は、「大人数でわいわいしゃべると、どの話題に耳を傾けていいのかわからなくなり、全体をまんべんなく聞きはじめ、結局どの話題もちゃんと理解できず、黙る。」と言うことです。単純にヘタクソなのです、そういう場での立ち振る舞いが。さらにここは北海道なので、「人見知り」という要素も追加されます。この局面をどう乗り切るかで、3泊4日が楽しいものになるかどうかが決まると言っても過言ではないでしょう。

イレブンナインという劇団の小島さんが、「あの、私、ツイッターをやっているのですが、『キョロちゃん』という方からコメントがきまして、『藤原はあまりしゃべらず、不機嫌そうに見えるけれど、単に口ベタで表情に乏しいだけで、あれはあれでいい奴なので、どうかよろしくお願いします』と心配していましたよ。」と言いました。まさか北海道でキョロちゃんの名前を聞くとは思いませんでした。キョロちゃんというのは、僕がツイッター上でよくやりとりをしている、北九州の数少ない友達の一人です。僕の交流下手を心配したキョロちゃんが、ツイッター上で小島さんにアプローチをかけてくれていたのでした。泊さんも心配して、「藤原と島田さんをよろしくお願いします。」という内容のツイッターをしていました。ありがたいことです。人見知りをしている場合ではありません。みなさんが興味を持ってしゃべりかけてくれたこともあり、僕は普段の飲み会の5倍くらいしゃべりました。実際、話題もたくさんありました。飛ぶ劇場は北海道での公演を何回かやっていて、yhsという劇団の小林エレキさんには、「大砲の家族」に客演してもらいました。泊さん個人でも、お仕事でよく北海道に来ています。はやまんの奥さんは北海道の劇団の方なので、前の週も来て飲んでいたそうです(はやまんが)。僕も、キョロちゃんの話題を中心に話を展開しました。問題は、北海道にいるのにキョロちゃんの話題をメインに展開していることですが、そこは飲み会初心者の僕にはしかたありません。yhsの櫻井さんは、風体がどことなく宇都宮誠弥(飛ぶ劇場)に似ていて安心しました。

前田さんと「悪い天気」の出演者のみなさんも合流し、改めて乾杯しました。島田さんも粟飯原さんも、出演者のみなさんから、作品の登場人物の背景やシーンの意味を、根掘り葉掘り聞かれていました。「悪い天気」は、掘り返す根っこや葉っぱのない作品なので、そういう話題では盛り上がりませんでした。良くも悪くも、そういう作品を書いたのだな、と思いました。「藤原さんは、アトピーなんですか?」「そうですね。」「藤原さんは、蓄膿なんですか?」「そうですね。」「藤原さんは、主任なんですか?」「平社員です。」というような話をしました。

七輪で大きなシイタケを焼きました。「シイタケの焼き方にうるさい店」なので、店員さんがしょっちゅうシイタケの様子を見に来て、「このシイタケは、もう食べれます。」「これは、まだです。」「それ、早く食べてください。」「しょうゆ?邪道です。」とうるさく言いました。とても楽しく交流できました。

ホテルに帰ってから、キョロちゃんにお礼のメールを送りました。「おみやげはカニでいいよ。」という返信がきました。カニのキーホルダーでいいか、と思いました。それがこれです。

本人にもまだ会っていないので、この日記が初公開です。

これを後日、キョロちゃんに渡します。

眠る前に妻に電話をし、愛を語らい、子どもの健やかなる成長を願い、いとしい我が家に思いを馳せ、私は目を閉じた。

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