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(前回までのあらすじ)稽古場につきました。
稽古場に入ると、俳優のみなさんはもういらっしゃっていました。お昼から稽古をしていたみたいで、ちょうど島田さんの「乗組員」の稽古が終わった所で、みなさん休憩されていました。演出の前田さんもいました。
くつろいでいた俳優のみなさんも気を使って立ったので、みんなで自己紹介をしました。Hさんが「藤原さんと島田さんと粟飯原さんです。」と紹介してくれました。緊張しましたが、僕はまず「藤原です。」と言いました。そのとき前田さんと目が合って、前田さんとは以前から面識があったので、「お久しぶりです。」の意味合いを込めて、会釈をしました。その流れで俳優のみなさんにも会釈をし、「よろしくお願いします。」と言おうとしたのですが、緊張していたので、俳優のみなさんに向かって「お久しぶりです。」と言ってしまいました。もちろん、北海道の俳優のみなさんとは初対面です。コンマ何秒、ぽかんとした間が空きましたが、みなさん、にこにこしてスルーしてくれました。慌ててその後「よろしくお願いします。」と付け足したので、なんとかごまかせました(実際ごまかせたのかどうかはわかりません)。
島田さんが、地元のおいしいお土産を持参していました。北海道のみなさんは、喜びました。粟飯原さんも、地元のおいしいお土産を持参していました。北海道のみなさんは、喜びました。藤原さんは、何も持って来ていませんでした。北海道のみなさんは、にこにこしてスルーしてくれました。前田さんが「藤原さんは、何か、ないんですか?」と言いました。僕は「そうですね、ないですね。」と言いました。前田さんが「え〜、ないんですか?」と言いました。僕は「そうですね、ないですね。」と言いました。北海道のみなさんは、にこにこしてくれました。
実は北九州を出発する時に、奥さんから「お土産か何か、持って行った方がいいんじゃない?」と言われていました。僕は「まあ、大丈夫だろう。」と言って、奥さんの言うことを聞きませんでした。なので、この「藤原だけお土産を持って来ていなかった件」は、奥さんには今まで黙っていて、今後も言うつもりはないので、これを読んだ奥さんの知り合いは、奥さんにはどうか言わないでください。ばれたら、僕がぶっ叩かれ、逆ギレし、夫婦関係が悪化し、子どもが泣きます。桶屋が儲かる話みたいですね(笑)。
「悪い天気」の稽古が始まりました。「悪い天気」は僕が書いた作品で、男女3人が登場し、だらだらしゃべるお話です。僕も島田さんも粟飯原さんも、稽古場の端に座って見ています。みなさんにどのように受け止められるのか、緊張します。
お話の中盤の、「精液」についてしゃべるシーンからスタートしました。演出の前田さんが、細かく稽古をつけて行きます。何回も何回も、同じシーンをくり返し稽古します。うまく行くまで、何回でも稽古します。何回も何回も、「精液」という単語が出てきます。島田さんと粟飯原さんが、少し、僕から距離をとったように感じられました。そういうシーンを書いたのは僕なので、弁解の余地もありませんが、あ、申し遅れましたが大賞を受賞した藤原です。弁解の余地もありませんが、第一印象が「食べながら歩く行儀の悪いやつ」と「手土産も用意しない常識のないやつ」と「卑猥なやつ」という、最悪のスタートを切りました。1時間くらい、ずっと精液のシーンの前後を稽古していました。前田さん、俳優のみなさん、おつかれさまでした。
僕も僕なりに、熱心に稽古を見ていました。途中、人の出入りがあったな、というのは気配でわかったのですが、熱心に見ていたので、あまり気を向けていませんでした。台本を持って来ていたのを思い出し、カバンをごそごそやった時に、Hさんに声をかけられ、ようやく隣に人が立っていることに気がつきました。チーフマネージャーのMさんが、あいさつに来てくれていました。どれくらいそこで待たせていたのだろうと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。あわてて僕は、例の「株式会社○○ △△課」という肩書きの入った名刺を差し出しました。同じく、ライターのIさんとも名刺を交換しました。お二方とも、名刺から若干の戸惑いを感じたようでした。絶対に演劇用の名刺を作ろうと、この時、決めたのでした(まだ作ってません)。
今回のリーディング公演には、宣伝に学生さんが何人か関わっていました。授業の一環なのだそうです。おもしろいなと思いました。事前にメールでインタビューを行ってくれたり、北海道舞台塾のブログで稽古や公演の様子をレポートしてくれたりと、盛んに動いていました。なので稽古の詳細は、そちらのレポートをご覧下さい。僕は主に、本筋と関係ない部分を書いて行きます。
21時頃までかかり、一通りのシーンの稽古が終了しました。みなさん、おつかれさまでした。
次回は、その後の交流会の様子を書こうと思います。いよいよ、キョロちゃんが登場します!
(前回までのあらすじ)ペイチャンネルが閲覧できるようになりました。
ペイチャンネルが閲覧できるようになったこと自体に満足し、じっくりと見入る時間もなかったので、コンビニを探すために外に出ました。これから稽古場にお邪魔することになっていて、夜までに絶対おなかがすくと思ったので、近くのローソンでおにぎりとカラアゲを買いました。せっかくの北海道なんだから、おいしい海鮮とスープカレーは食べたいなあと思って来たのですが、北海道での1食目はローソンのおにぎりとカラアゲでした。
コンビニから戻って来ると、ホテルのロビーに、コーディネーターのHさん(スタッフさんの中には、こんな場で名前をさらされて、個人を特定されるのが嫌な方もいらっしゃると思うので、便宜上、イニシャルにしました)と、優秀賞を受賞された、劇団非常口のS田さんと…非常口のS田さんは島田さんしかいませんね、島田さんで行きます、島田さんと、同じく最終候補に選出された粟飯原さんが、すでに待っていました。コンビニに行ってる場合ではありませんでした。ちなみにコンビニに行っていたのは、大賞を受賞されたF原さんです。
みんなで名刺交換をしました。僕は会社の名刺しか持っていないので、「株式会社○○ △△課」という肩書きの入った名刺を渡しました。みなさんに若干の戸惑いがうかがえました。今回のために演劇用の名刺を作ることも考えたのですが、平日にお休みをとって来たため、前日までの仕事が異常に忙しく、もういいや、と思って作らずにやって来ました。後悔しました。
みんなで稽古場に向かいました。僕はおにぎりとカラアゲを食べながら歩きました。みなさんからの第一印象が「行儀の悪いやつ」になってしまいましたが、背に腹は代えられません。Hさんが地下街を縫うようにして進んで行きます。まったく道が覚えられません。帰り道は同じホテルに宿泊する島田さんを頼ろうと思って、島田さんの方をチラッとみたら、島田さんも道がわからないようでキョロキョロしていました。そりゃそうだ、と思いました。思うばかりで、僕も島田さんも粟飯原さんも、人見知りをしてあまりしゃべらないので、Hさんが気を使っていっぱいしゃべってくれました。でも緊張と人見知りの相乗効果で、何をしゃべったのか全く覚えていません。「おにぎりとカラアゲをもぐもぐやっているから、しゃべることが困難な人」を装いました。小道具って便利だなと思いました。
地上に出ました。車道の脇に雪がうずたかく積まれていて、除雪の跡がありありと伺えました。歩道には雪が残っている所とそうでない所があり、雪のない歩道の下には熱を発する何かが組み込まれていて、雪を溶かすのだそうです。素直な驚きの声が出ました。
大通りから少し外れた道路には、雪が固まって氷のようになっている所がありました。Hさんが「あ、それ、死ぬやつなんで気を付けてください。」と言いました。「死ぬのか…」と思いました。たぶん島田さんも粟飯原さんも思いました。そんなことを思っているそばから、僕がすべりました。でも、こけませんでした!なぜならこの日のためにABCマートで購入した6900円のウォーキングシューズを履いていたからです!スニーカーで来なくて本当によかったと思いました。
稽古場につきました。
次あたりでようやく、演劇のことに触れられそうです。また書きます。
(前回までのあらすじ)ホテルにチェックインしました。
チェックインの手続きを済ませ、部屋のキーをもらいました。カードキーでした。部屋のドアノブのあたりでピッてするんだろうと思っていたら、エレベーターで階数指定をする際にもピってする必要がありました。厳重なセキュリティです。我々の安全は技術によって保証されている。
少し時間に余裕があったので、部屋でくつろごうと思いました。まず、着替えました。汗だくだったからです。それから部屋の中を一通り見ました。冷蔵庫には何も入っていませんでした。ユニットバスは、「ユニットバスだな。」と思いました。ベッドの枕元の目覚ましのアラームを鳴らしてみましたが、心もとない音が鳴りました。起きる自信がありません。スマホのアラームと併用することにしました。
備え付けの机の引き出しには、やはり聖書が入っていました。以前、自分の会社の社員旅行で旅館に宿泊した際に、周りとなじめず、部屋でずっと聖書を読み込んだことがあったのですが、寂しさを紛らわせることに集中して読んでいたので、内容はほとんど覚えていません。今回はおそらく、読む必要はないでしょう(読みませんでした)。
カーテンをあけると、斜め向かいにJR札幌駅が見えました。正面の時計が特徴的です。細かい雪が舞っていて、軽すぎるのか、風に吹き上げられていました。雪の舞う札幌駅をスマホのカメラにおさめようとしましたが、雪は細か過ぎて写らず、夕方の札幌駅のみが写りました。「北海道に来たな。」という実感が湧いてきました。
ホテルやなんかに宿泊すること自体が久しぶりだったので、最近のペイチャンネル事情はどうなっているんだろうというのが気になりました。エレベーターを降りた時に、ペイチャンネルを閲覧するための販売機があるのを、ちゃんとチェックしていたのです。とりあえず、テレビをつけてみました。地上波、BS、CSと、なんでも見れます。大泉洋が映らないかなと思ったけれど、時間が悪いのか映りませんでした。そしてペイチャンネルですが、最近のペイチャンネルはエッチなやつだけではなく、アニメ、洋画、邦画、バラエティー番組、ドキュメントと、大変豊富な品揃えとなっておりますので、エレベーター前の販売機で購入する際にも、「別に俺はエロい目的でペイチャンネルを利用するんじゃない、劇場版のセイント星矢が見たいから利用するんだ!」という顔ができる、大変ありがたい仕組みとなっております。迷わず僕は、ペイチャンネルの販売機に1000円をつっこみました!中学生か!(ちなみにペイチャンネルの販売機にも、カードキーをピッてしました。)
けっこう書いたつもりですが、ホテルから出られません。また書きます。
(前回までのあらすじ)新千歳空港に着きました。
空港から札幌まではJRで行きます。札幌駅付近に、宿泊するホテルと、公演会場があるのです。
空港までJRが通っているので、徒歩で駅まで行きます。寄り道をせずに駅まで行ったので、電車の座席に座ることができました。キャリーバッグを持っていたので、邪魔で申し訳ないなあと思いながらも、通路側に置きました。周囲を見回してもキャリーバッグを持った人ばかりだったので、大体が道外からの人のようです。
電車が動き始めました。座席の向きと反対方向に進みました。背もたれをガチャンとやって座る向きを変えるタイプの座席だったのですが、道外からの人ばかりだったので、誰も進行方向がわからず、車両内の半分以上の人が反対向きに座っていました。異様な光景でした。
外を見ると、一面が白でした。当然のように雪が積もっています。2月の北海道には、雪が積もるのです。家も雪に備えて、若干強そうに見えました。屋根に傾斜のない、四角い家が比較的多く、壁も窓も厚そうに思えました(実際どうなのかは知りません)。「これが北海道の家かあ。」と、感慨深く思いました。でも同じ家を北九州で見ても何とも思わないと思うので、たぶん気分の問題です。
ずっと雪景色が続くので、輝度が高過ぎて目がチカチカしました。僕は夜のコンビニの蛍光灯や、夜の自動販売機の明るさでも目がチカチカするので、高過ぎる輝度に弱いのです。でもせっかくなんだからと思って、外を見続けていたら頭が痛くなってきました。スマホをいじることにしました。
極寒の北海道を想定していたので、空港でヒートテックを着て、ズボンの下にはタイツをはき、靴下も2枚装着していました。上着もダウンのついたもこもこしたやつです。でも、まわりを見てもそこまで重装備の人は見られず、北九州の寒い日の服装とそう変わりませんでした。僕は電車内で、汗をだらだらかきました。想定を失敗しました。
汗だくで札幌駅につきました。まず駅構内に、「←東口改札」「西口改札→」という案内表示があります。どっちに行けばいいのかわかりません。別の種類の汗が出ます。事前にもらっていたホテルの地図を取り出し、一応見比べてみます。わからないけれど、東口改札から出ることに決めました。すると改札の外に、さらに「←南出口」「北出口→」という案内表示があります。どっちに行けばいいのかわかりません。ホテルの地図を取り出し、わからないけど一応見比べてみます。わからないなりに北出口から出ることに決めました。すると、合ってました!25%の確率を勝ち取りました!あれ、12.5%かな?どっちでもいいや!(本来は確率に賭けるものではなく、ちゃんと地図を見て100%の確信を持って進むものだということは、その時の彼の頭には微塵もなく、まったく無謀なことをしたものだなと、のちに藤原達郎は当時を振り返った。)
札幌駅から徒歩数分で、宿泊するホテルにつきました。第一印象は、日本語をしゃべる人が少ないということです。雪祭りのシーズンだったので、観光客が多いだろうなあとは思っていたのですが、ここまで外国の方が多いとは思いませんでした。でも中国や韓国からの観光客の方が多いので、パッと見ではわからず、しゃべる言葉を聞いて、あ、そうなのか、と思わされます。
チェックインをするためにフロントに行きました。フロントの人から、「藤原さまは2名様ですか?」と聞かれました。ホテルの手配は、北海道の制作の方にやってもらっていて、急だったのでよく理解できず、「いいえ、私は一人です。」と答えました。誰も僕が二人いるとは思っていません。どうやら手違いで、2人分の予約となっていたようです。1人分に変更してもらい、支払い金額を提示されたのですが、やはり北海道の制作の方から教えてもらっていた金額の倍になっています。やばい、そんなにお金、持って来てない、と思いました。手に負えないと思って、北海道の制作の方に連絡し、ホテルの方と交渉してもらって、ことなきを得たのでした。
けっこう書いたと思うのですが、ようやくチェックインした所です。3泊4日だったのですが、まだ初日の15時頃です。飽きなかったら続きを書きます。